あらすじ

4月。街を桜が彩り、道明るく照らす季節。

入学式を終え高校生になったばかりの女の子、
一庫(ひとくら)いちごは両親の経営するケーキ屋を手伝っていた。
彼女自身、スイーツは食べるのも作るのもそれなりに好きではあったものの、
かと言ってケーキ屋を継ぐつもりは無く、将来の夢は学校教師になることだった。
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そんな中、ケーキ屋に1人の少女が訪れる。
いちごと同い年ぐらいのその少女はショーケースを一通り眺め、一つのケーキを指差す。
それはいちごの創作ケーキだった。緊張するいちごにお金を払い、
店内のテーブルでケーキを一口食べる。
その後きらきらした目でいちごの元に向かい、こう言ったのだ。
「おいしい!わたし、将来あなたみたいなパティシエになりたいです!」